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アイホールの件について

2021/10/10
こんにちは!株式会社HGC代表取締役の萩原です。

伊丹駅前にあるアイホールの件について書きます。

といえど、アイホールについては伊丹市民の方か、演劇関係者にしかあまり知られていないと思います。アイホールは演劇専門のホールとして約30年間存続している伊丹市の持ち物です。

昨今、何がどうなったのか経緯は分からないのですが、このアイホールが無くなる!それは困る!というムーブメントが起き、伊丹市政当局が炎上する騒ぎになっています(実際は無くなるとは誰も言ってない。大規模改修の時期に来ているから総合的に色んな選択肢を検討する段階になったというだけ)。

僕は全く関係ない立場(厳密には演劇関係者の隅っこにいる人間なので、関係なくはない)なのですが、なぜかこの話が回ってきて、どうにか炎上を鎮めてまとめてくれという話がセンスからやってきて。

そこから市会議員の方のお話を聞かせていただいたり、市当局の担当課長の方のお話を聞かせていただいたりと状況把握に向けて動き出しました。

ここで驚いたことが一つ。

これだけの騒ぎになったにも関わらず、市サイドに対して正式に今後についての案を提出してる演劇関係者はただの一つもないということ。

どんな活動をしても全然いいんですが、結局どうしたいという具体的内容を市の事務方に伝えないと、状況は全く進むはずもありません。また、サウンディング調査といって、市としてはきちんと公に今後についての可能性をヒアリングする機会まで作ってくれているのです。それでも誰も動いてはいない。異業種の方の提案は5つほど来ているというのがなんという皮肉・・・。

僕はね。一応の隅っこと言えど演劇関係者としてちょっと情けなかった。Twitterでワーワー言うだけなら子供と一緒です。それだけで動いてくれるほど、市の担当部署も甘くないです。ていうか世の中そんなに甘くないですよ。

伊丹市民の皆さんからいただいた税金を使ってやってる施設です(厳密には国から入ってくるお金もありますが)。担当課長は当然シビアに費用対効果を考えて、立案して議会にかけます。僕が彼らの立場であったとしてもそうするでしょう。改修だけで今後数億かかります。運営費用もかかる訳です。それに対して、「こういう前向きな効果が認められるのでお願いします」というプレゼンは該当業界の関係者がかけるのが筋です。

彼らに対して演劇の可能性や市場規模をプレゼンできるのは、関係者しかいないんですよ。ワーワー言うだけではダメで、彼らが議会を突破するための材料を供給せねばいけません。そんなことはどんな業界であってもやってることなんです。

僕は本当に市の担当課の方々に対して申し訳なく思いました。演劇関係者はワーワー言うて彼らを炎上だけさせておいて、議会を突破する材料の何も提供していないのかい!と。このブログは伊丹市当局の皆さんは読まれていないとは思いますが、本当に申し訳ありませんでした。そしてそんなことを僕にレクチャーいただく時間を割いていただきまして、ありがとうございました。

そんな状況であれば、彼らが「演劇関係者はワーワー言うけれど、結局熱意としてはその程度か」と思われてしまうし、そうなったら本当に廃止になる可能性もあるなと思いました。もちろん民意が一番大事なので、伊丹市民の皆さんがアイホールは大事なんや!残してくれ!と仰ればそれはまたそういう話になるんですけれど。

まとめます。

過去のことは終わったことなので、もういいとして、どこか一団体ぐらいは今後の案を出さないと何にも始まらないので、週明けから動き出します。演劇関係者の皆さんにはご協力をお願いするケースも考えられます。うちのスタッフからそんな依頼が来た際は、何卒よろしくお願いいたします。

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