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舞台事業部の休止について

2021/11/05
こんにちは!株式会社HGC代表取締役の萩原です。

舞台事業部を休止することにしました。辞めるという訳ではありませんが、現時点でHGCとしてリリースする舞台は今後スケジュールとしてありません。

9月10月に会社としてもかなりの動きがありまして、ド級の不義理が・・・という記事も書きましたが、色んな事が起きました。またシステム経営を導入すべく10月から幹部で研修を受けていますが、この決断はそれとも関係しています。というより、それが最大の理由です。

要は、結局のところ舞台を事業として取り組んではいたものの、収益化には程遠い状態となっており、他の事業部が挙げた利益でマイナスを補填していました。とはいえど、例えば福祉事業なんかも赤字続きでようやく先月黒字に転換するかしないかぐらいの所でしたから、別にそれ自体はどうってことはない事なんです。というより、事業立ち上げ時って下手したら5年10年赤字ってことはザラ。サントリーのビール事業なんて46年かかって黒字にした、なんて話もあるぐらいですから。

サントリーの話は他のドル箱の商品があるということに加えて、オーナー企業のトップダウンだから成立してきたことと思います。うちの舞台事業部も僕のワンマン経営だったから成立してきたと言えましょう。

しかし今回システム経営を導入するにあたり、僕のワンマン経営は終了。幹部スタッフ主導の経営にしていくとグループ全社員の前で宣言してきました。そうなると、なかなかフルタイムの社員がいる訳でもない舞台事業部の扱いが非常に難しくなってしまいました。というより、今これをやることはできないなというのが幹部の総意となりました。

変な話なんですが、赤字の事業が黒字になったらどうなるかというと、まず頑張ったその事業部の社員にボーナスを出さないといけません。そのボーナス分を除いた残りが会社の取り分となり、それで累積の赤字を埋めます。そこで余ったお金が初めて他の事業部に回しても、例えば舞台事業部に回しても良いお金ということになります。

今まではワンマン経営でしたらから、その順序が逆だった訳です。事業はいくつもありますが、黒字になった事業が出ると、その黒字を使って次の事業にどんどん投資してきました。従業員に報いる前に、まずは会社の存続発展を第一義に考えてきました。じゃないと生き残れなかったから。その一貫として舞台事業部もあった訳なのですが、本来それはまず頑張ったスタッフのボーナス原資としないといけない。

今までのうちはスタートアップ期のベンチャーだったので、それをワンマン経営で次の事業に投資するという決断をどんどんやって推し進めてきましたが、それではもう今から入ってくるスタッフや今頑張ってるスタッフたちが安心して働けないですよね。

システム経営をやるにあたって、まずは全事業部を黒字にして、頑張ったスタッフには相応のボーナスが出るようにする。その後、余った資金で会社の財務を万全なものにしていく。最終的に残った営業利益は国に対して法人税等で3割から4割は納めることになります。

その残った営業利益のうち、例えば2%とか。税金で納める前に、自分たちで社会貢献できる部分を探してそちらにお金を回すという形に改めたい。それが今回の舞台事業部休止の一番の理由になります。要はアベコベだった順序を改め、本来発展していく企業があるべき順序に改めたいということです。

あとは、グループのトップとしては力があまり分散するのは良くないと考えています。グループ各社の強みを生かし、それぞれが成功するためにも、体制はシンプルにしていかないといけない。それを本当の意味で実行していくということです。

舞台を楽しみにしていただいた方々には申し訳なく思います。演出のセンスとも話したのですが、我々はもっと経営のプロになり、センスも演出としてプロにならないといけないタイミングが来たのだと思います。

思うにそれを後ろ伸ばしにしてきたからこそ、今回こういう方針の修正を入れることになったのだと思います。経営に方針転換は付き物ですが、この反省を生かし、今後より良い経営をしていきます。ありがとうございます。

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