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2023.04.20
第3回社員インタビューは、HGCホールディングス第1号の産休を経て、昨年11月に復帰した上野美紗子さん(31)です。元町の就労移行支援事業所で支援員として活躍し、「天職に近い」と目を輝かせています。
ーまずは経歴を教えてください。
福祉の仕事に携わって8年目になります。新卒で販売職の仕事をしていましたが、初めての社会人ということもあって仕事がうまくいかなかったり、人間関係がしんどくなって1年で辞めてしまいました。次の仕事をどうしようかなと思っていた時に、昔コンビニで一緒にバイトしてた年配の男性に、「就労継続支援A型の事業所を立ち上げる。たぶん支援員に向いてるからやってみないか?」とお誘いしてもらいました。大阪の会社で利用者さんと一緒に作業したり、相談業務をして3年間働きました。そんな時に、当時付き合っていた彼が東京に転勤になりました。まぁ今の旦那さんなんですが・・・(笑)。彼に付いて行って、東京で今度は就労移行支援の事業所で2年半働きました。就労移行支援は、最大でも2年間しか利用できないので、より利用者さんに合った求人の提案を見極めてしっかりマッチングさせることを考えていました。そして東京で結婚したんですが、また旦那さんの転勤で関西に戻り、(今の職場である)元町の事業所のオープニングスタッフとして、2020年の10月からHGCホールディングスで働いています。恵社長に面接してもらいました(笑)。
ー就労移行に関して、東京と神戸で違いは感じますか?
自治体によっていろいろと違いがあると思いました。特に東京は企業数も多いので、その分障害者雇用も多かったように思います。神戸に来て、もっと障害者が生き生きと働ける職場や会社があったらいいのに‥と実感しています。
ーオープニングスタッフとのことですが、立ち上げは大変だったのではないですか?
元町の事業所のマネージャーである中村さん(※)と一緒に、利用者さんの集客、営業、広報と試行錯誤の毎日でした。大学3~4回生も利用者として入所してもらって大丈夫なので、大学のキャリアセンターの職員さんに向けて資料を作ったり、もう商談ですよね(笑)。覚えてませんが、全員で何十件もの大学や高校に回ったと思います。営業活動が本格化するタイミングで子供を授かり、2021年の10月から産休に入りました。
【※中村さんについては、第2回インタビューをご覧ください】
大好評!?第2回 社員インタビュー 中村聡志さん – 株式会社HGCホールディングス
ー無事に出産を経て、2022年の11月に復帰しました。今の仕事内容は?
ありがたいことに復帰したら利用者さんが増えていて、就職する方もいて、軌道に乗っていました。みなさん、私が休んでる間に大変だったと思います。今は子供を保育園に預けて、9~16時で時短で働いています。子育てがもう少し落ち着いたら、フルで18時まで働きたいですね。今は利用者さんの日々の悩みを聴いたり、面談、求人提案が主な仕事です。障害者雇用がある企業には、付き添いや同席で面接することもあります。事業所によっては、その利用者さんが入所してから卒業するまで1人で担当することもありますが、元町は支援員みんなで利用者さんみんなを担当する「チーム支援」のスタイルです。支援員同士は上下関係はなくフラットな関係です。役職も少ないですし、マネージャーの中村さんもいいキャラしてますからね!(笑)第一印象はミステリアスでしたが、ユーモアがありますし、子供が3人いることも後から知ってびっくりでした!働きやすい環境でとても助かっています。
一番印象に残っていることは何でしょうか?
産休から復帰した時は、顔なじみの利用者さんは数名でした。最大2年で就職しないといけませんから、利用期限が迫るなかで担当した方が、この2月に就職が決まりました。もちろん、私が休んでいる間にスタッフの皆さんの支援の積み重ねがあってのことです。大学4回生から通い始めた方で、面接にも同席させてもらってうれしかったです。定着支援といって、その会社で定着して働けるよう、月1回は面談したり、就職後6か月間は支援を続けます。本当にやりがいのある仕事です。天職に近いと思います。
ー天職とまで言い切れるのはすごいですね!
人の話を聞いて、共感、傾聴するのが好きなんですよね。利用者さんも色々な経験をしてますから、興味深く聴かせてもらって、知識としてもらっているという感覚です。本当に勉強になります。私自身の人柄をそのまま生かせる仕事としては、これ以外無いと思います。この仕事に就いて、一度も行きたくないと思ったことはありません。私と話した後に、少しでも心が晴れやかになってくれたら・・・それがやりがいですね。
ーHGCはホールディングスはどんな会社ですか?
三宮の事業所から2人、元町から1人、利用者さんがHGCに就職しました。それも本社での実習を経て就職できて、柔軟な会社です。私が産休に入る時に創業者の萩原博人さんに挨拶に行ったら、「本社のみんなから」とプレゼントをもらいました。温かい靴下とBrunoのマグカップです。今も使ってます。私が産休の第一号だったということで、一緒に写真も撮って「会社が大きくなる象徴。感慨深い」と言っていました。博人さんもお子さんがいるので、その辺はメッチャ温かいですね。たまに事業所に差し入れをしてくれていつも変わらずパワフルなので元気もらってます。
ー今後の目標はありますか?
子供も1歳4か月になり、ようやく子育てと仕事の両立に慣れてきました。支援員の仕事は離職率が高いです。私もそうでしたが未経験で入ってきて、思ってた仕事と違うと・・・。もちろん辞めてほしくないので、この仕事の魅力をもっと広めたいです。新人の育成制度を作れたらと夢見てます。ほとんどOJT(オンザジョブトレーニング)で、やりながら覚えることが多い業界です。イレギュラーも多くマニュアルを作るのが難しいですが、エルダー・メンター(相談者)制度のようなものを作りたいですね。私は新しい人が好きなんです!(笑)。いつも、好きでレクチャーしています。支援員として入って来る方が増えて、相乗効果で利用者さんも増えてくれたら。
素敵な笑顔でインタビューに答えていただきました上野さん、ありがとうございました。