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あ、これはあかんという瞬間

2021/12/20

こんにちは!株式会社HGCホールディングス代表取締役の萩原です。

今日まで経営者として生きてこれた秘訣を教えてくれ!と言われたら、よくお答えしているのは「音声教材を隙間時間でめっちゃ聞いてるから」とお答えしてきました。おそらくこれは教科書的な答えです。なぜか?誰でもできるから。と言うより教えてくれ!と言われたら、その方ができることをお答えしないと意味ないから、そう答えてるという側面もあります。もちろん音声教材での学習は最高の効率であることは間違い無いのですけれど。

では本質的に生き残れてきてる本当の秘訣は何かというと「あ、これはあかん」という瞬間で、動物的本能的な勘(?)でズバッと次の手を打ち、それができるまで粘り切ることになります。

これは言語化できる能力でもないし、別に意識してやってる訳でもないんですが、「あ、このままいったらあかん。ここは抜本的に方針転換しないと死ぬ」という節目のタイミングが、僕はなぜかよくわかる(ようです)。

「ようです」と書いたのは、自分ではそう思わなかったんですが、岡崎さんや小池にこれをよく言われるからです。「よくあのタイミングで抜本的な方針転換ができたな」と。自分では当たり前のことを当たり前にやってるだけ(あ、このままでは死ぬと分かってるんだから方針転換するのは当たり前。死にたくはない)ので、「何を言ってんねん。当たり前やんけ」と特に小池なんかには返すんですけれど、これが尋常じゃない行為のようです。

そもそも「やばい!」ということには皆、気が付く。誰にだって分かる。しかしそこから1:抜本的な打開策を打ち出し、2:それをあらゆる反対を無視して押し切って、さらに全構成員にやらせ切る。この1&2はどうにもこうにも頭のおかしい人しか実行できないそうです。小池や岡崎さん曰く。

特に2がきついと思います。抜本的な打開策は抜本的であるがゆえに、まぁ反対されます。できない理由をアホほど言われます。それもなんの責任も負わないスタッフから言われます。先日も1年以上も前に出した打開策に対して、まだ反対してくるスタッフがいて、ちょっとびっくりしました。「え?まだそんなこと言ってんの?」と。それぐらい反対されます。一年経って、うまく行ってることもたくさんあるのに、自分のエゴ(プライド?)で反対してくる輩が会社の中にはいることもある。これは僕が経営してる会社だけではなく、どんな会社でもそうなんじゃないでしょうか。要は、それぐらい方針転換をすると向かい風が来ます。

そんな向かい風をあたかもなかったかのように華麗にスルー(?)して、最後までやらせ切らないといけない訳です。確かにこうやって文字にして書いてみたら、これってまぁ頭のおかしい人しかできないことですよね。そんなことを毎度毎度やっているんですけれど、昨日めっちゃ興味深いことがありまして。

僕は「あ、これはあかん」っていう瞬間で、動物的本能的にズバッと行動するって書いたじゃないですか。これって勘の良い方はもうお気づきかもしれないんですが「自社に限らない」んですよ。法人個人の区別なく、「あ、この会社(この人)これはあかん。これは残念やけど没落するな」という瞬間がズバっと分かる。分かってしまう。

分かってしまうと書いたのは決して分かりたくはない側面もあるんですよね。別にどうでもいい会社が没落しようがそれはどうでもいいじゃないですか。でも人間関係がある人や法人が没落するのがわかった瞬間はきつい。昔はね。そういう時は一生懸命、意見したりしてたんですよ。しかしまぁ聞いてもらえないから、今はもう一切言わない。その代わり、スッと自分が身を引くようにしてます。大人になったので。

ただ意見は言わないだけで、身を引く時も抜本的に引くようにしています。中途半端なことをしても誰も救われませんから。せめて自社と自分のところのスタッフは守ってあげれるような身の振り方を常にやらないといけない。なので引く時も抜本的に。しかし静かに引きます。

で、です。当然、身を引くことも多々あるんですけれど、あるプロジェクトの引き際に立ち会ったんですが、これがもう「あ、これはあかん」という事例のど真ん中もど真ん中の状態になっていまして。

「そりゃあうまくいかんわな」と改めて学ばせていただいたし、とっても興味深い瞬間でした。やっぱり、人の意見は聞かないといかんですわ。自分のことは自分で見えないんですから。本当に。