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子供を育てているのではない、親が育てられているのだ

こんにちは!株式会社HGCホールディングス代表取締役の萩原です。

なんかついさっきふと思ったんですが、娘の幼稚園に入れていただいたことが人生のターニングポイントだったなと思います。

何を言ってるのかと言いますと、娘が生まれた後ってまぁ初めての子供だったので家はワーワー。その頃、僕の仕事もまだまだだったので、こちらもワーワー。妻は実家から離れて関西に来てますから、これまたワーワー。まぁワーワーやっていた訳です。

で、ワーワーやっていて完全に出遅れてしまったのが保育園、幼稚園問題でした。

神戸市の中心部って慢性的に保育園が不足しています。これは神戸市にもお世話になっている僕だからこういう書き振りをしているのですが、はっきり書くともう足りないんですね。なので、ある程度の年収帯の夫婦で、神戸の中心部に住んでると所謂一般的な保育園には永久に入れないんです(!)それならそうと先に言っておいてくれ!って話なんですが笑 永久に入れない。

あまり保育園の仕組みに詳しくない方もいらっしゃると思うので、ものすごく簡単に書くと、保育園っていうのは点数が高い人から優先に入れます。この点数っていうのは何かというと、例えばシングルマザーだと30点加算されますとか。近くに実家がある人は5点マイナスしますとか。いろんな要素で採点されて、最終的には萩原夫妻は200点満点で200点です!と点数が出ます。

この点数が高い人から優先して保育園に入れますので、萩原家はプラスもマイナスもない家だったので200点満点で200点になります。で、200点で並んでる人は次はどうなるかと言うと、これまたシンプルに書くと、世帯年収が低い方から入れます。子供が産まれた時に既に我々は30代後半。20代の夫婦の方と比べると10年は長く働いていますので、当然、世帯年収は高くなってしまいますよね。

となると、もう永久に順番は回ってこないんですね〜。頑張って働いて稼げるようになったことが、裏目に出るという皮肉な話で。保育園を申し込んで、当然落選するんですけれど、その後に区役所に行って色々と先方の立場に立って事情を聞き出してみるとそれが判明しまして。「結婚ってさっさとするべきものなんだな〜。。俺ら年取りすぎてるわけか〜。。マル高だのなんだの色々と乗り越えてここまで来たのに〜。。」と家に帰って凹んだことを思い出します。

しかしどうにかしないと妻が会社に復帰できない。そこからいろんな手を打ったんですが、決定打になったのが当時住んでるマンションで横の部屋にお住まいだった、大学の先輩夫婦Nさん。大学の後輩ということで可愛がっていただいてまして、その奥様に相談したんですね。その時の現状を。

「色んな大変なこともあるけれど、私があなたの立場なら、この幼稚園に入れる」と言われて「いやNさんがそうおっしゃるなら、もうそのまま実行します!僕がすべきことを言ってください。」とお答えして。そこからは早かった。紹介の電話を入れてくださって、すぐに面接に。

最終的に入学したのはその一年後になるんですが、そこから人生は大きく変わっていったなと。

幼稚園や幼稚園に付属する施設っていうのは、あくまで教育機関なんですね。それに対して保育園っていうのはサービス業でもあるので、なんというか親に対して求められる基準や、求められるものが全然違うんです。

要は「ちゃんと」しないといけない。お客様のように振る舞ってはいけないし、周りに気を使い、関わってる全ての方がスムーズに動けるように、自分を律していかないといけない。保育園に入れると、ここまでは求められないんですれども。でも書きながら思ったんですけど、これって経営そのものですよね。

なので、僕が経営者として身を立てれるようになったのは、もう子育てして、娘が幼稚園に行ったことが最大のポイントだったのではないかなと思うんです。

「私がお勧めする幼稚園に入れると、親が教育されるよ。あなたたちが色々とステップアップしないといけなくなるけれど、それでもいい?」

「・・・望むところです!」ということで飛び込んだ訳ですが、そこからは本当、子供を育てていると言いながら、自分が教育されていきました。好き勝手生きてきた自分の生き様が大きく修正されていきました。自分では分からないですけれど、昔よりはちょっとはまともな人間になってきたのではないかなとも思います。

ということで、人生の最大の学びは育児なんじゃないかなというお話でした。それでは!